大学2年生のとき、はじめてインドに行った。目的も計画もほとんどなかった。ただ「なんとなく面白そう」という理由だけで、一人でバンガロール行きの航空券を買った。
そこで見たのは、圧倒的なエネルギーだった。路上で商売をする10代の少年。英語で流暢に交渉する大学生。スタートアップのオフィスに集まる、目を輝かせた若者たち。彼らは「なんとかなる」という確信を持って動いていた。
一方、日本に帰った自分は何をしていたか。「就活が不安」「何をしたいかわからない」と言いながら、とりあえず大学の授業に出て、サークル活動をしていた。
その差は何か。経験の差だと思った。いや、正確には「本物の経験に触れたかどうか」の差だった。
日本の学生は、リスクを取らずに生きられる環境にいる。それは豊かさの証拠でもあるが、裏を返せば「挑戦しなくてもいい理由」が無数にある社会だ。誰かが意図的に「経験の場」をつくらない限り、多くの学生が「挑戦したことがないまま社会に出る」という状況は変わらない。
PRERAKAをつくったのは、その問いに答えるためだ。インド・地方・イベント——フィールドは違っても、「本物の経験と出会える場」をつくることが、僕らの仕事だと思っている。